《月》TCA宝塚貸切公演＆《宙》稽古場レポート(ショー)　2024/12/24

スカイ・レポーターズ：小春乃さよ・若翔りつ
（104期）楓姫るる・（107期）奈央麗斗

宙組に配属されて初めてのショーが和物だった。6年ぶりに着物を着てお稽古しているが、久しぶりなので雪組の方や他の方々に着方を見てもらいながら、毎日練習している。
男役さんの着物姿があまりに素敵で、毎日元気をもらっている。

ファン時代に観ていた作品の曲がたくさん含まれているので、上級生の方々の姿を見ながら毎日ワクワクして稽古場にいる。
自分が演じるのは初めてのことばかりで、着物の着方や所作、お化粧など慣れないことも多いけれど、みんなの素敵な姿に元気をもらいながら楽しく取り組んでいる。

自分が出演する場面では、芸妓と舞妓が最初に登場するシーンがある。大野先生から「京都の『都をどり』をイメージしてほしい」と言われていて、ちょうど今年『都をどり』を観る機会があったので、「私もできるの？」と嬉しく感じた。
踊りでは、みんなで芸妓と舞妓の違いを表現しながら頑張っている。

七夕の場面では、星をテーマにした曲を歌い継ぐシーンがあり、春乃さんと芹香さんが踊る中でデュエットをしている。日本物の曲は歌詞がとても美しく、切なさや繊細さがメロディや調和と重なり、本当に心に響く。その美しさをどう表現すればお客様に伝わるのか、日々稽古場で試行錯誤している。
いくつかのカップルが登場する中、自分が歌でデュエットするのは一個下の花恋こまちさん。
大劇場の本公演でこれほど歌うのは初めてで、緊張と期待が入り混じっている。

幕開きのプロローグは和物ショーならではの華やかさで、大階段を使った豪華な演出がお正月にぴったり。
お客様にこの壮麗なシーンを見ていただけるのがとても楽しみで、さらに芹香さんの歌声を聞けるのも心待ちにしている。

新選組の場面は、まさに「ザ・男役」といった雰囲気で、立ち回りもある迫力のあるシーン。上級生に教わりながら、少しでもかっこよく演じられるよう取り組んでいる。
剣を収める動きひとつ取っても想像以上に難しく、所作にも苦戦しているけれど、より洗練された姿を目指して頑張っている。

芹香さんの日本舞踊は、DVDや公演で見たときからとても素敵だと思っていたので、間近でその踊りを見られるのが本当に嬉しい。宝塚の美しい名曲を、芹香さんの美しい歌声に包まれながら後ろで踊らせてもらえるのが幸せでたまらない。
一方、一個下の葵祐稀くんも大野先生から重要な役割を託されていて、その姿をぜひ見届けてほしい。さらに、葵くんの踊りはどの場面でも素晴らしく魅力的なので、そこにもぜひ注目してほしい。

水音志保さんは七夕の場面で一緒だが、とても美しい方なので、見惚れるところがたくさんあるので見てほしい。

素敵な踊りや歌をみなさまと頑張りつつ、お客様にお届けできるように精一杯頑張る。