《花》新人公演トーク夏希さん・鏡さん・遼さん&《月》スミレポート109期 2024/12/10

タカラヅカニュース
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新人公演トーク 花組 夏希 真斗・鏡 星珠・遼 美来 Part1

出演者
  • フェデリコ役  夏希 真斗なつきまなと(105期) 本役:凪七瑠海
  • ラウロ/フラウロス役 鏡 星珠かがみせいじゅ(106期) 本役:聖乃あすか
  • ラファエル役 遼 美来りょうみくる(106期) 本役:綺城ひか理

宝塚新人公演について

鏡さん

舞台稽古では衣装や段取りに追われてバタバタしていて、全然集中できない感覚だったが、本番になると視野が広がり、少し余裕を持って臨めた。
課題は山積みだが、久しぶりの宝塚での新人公演で、しかも(宝塚と東京と)二回できるのは本当にありがたいと感じた。

遼さん

本番までのスパンが東京より短かった分、一回一回の通し稽古での変化が大きく感じられた。
一人ひとりの成長が作品全体の進化につながっているのを実感し、その中で自分が存在できることがとても楽しかった。
得られた感覚が新鮮で、それを大切にしていきたいと思った。

夏希さん

舞台稽古では初めて見る世界のような感覚があったけれど、本番では役への集中と冷静さのバランスが自分としてはかなりいい状態で保てたと思う。
目に見える課題もたくさん見つかったので、それを各自で調整していければと感じた。

配役が決まったときの気持ち

遼さん

綺城さんが稽古場で永久輝さんと楽しそうに作品を作っている姿がとても印象的だった。
その姿を見て、自分も親しく話してくれている美空さんとお芝居で体当たりできるのが新鮮に感じた。

夏希さん

正直びっくりした。凪七さんの最後のお役を務めるなんて、なんて光栄なことだろうと。
最初は「どうしよう…」という戸惑いが大きかったけれど、周りからの温かい声が本当に嬉しかった。とにかく、カチャ(凪七)さんからすべてを学び吸収しようという思いでいっぱいだった。

鏡さん

男役なら誰しも一度は憧れる悪役。「凄い魅力的やなぁ悪魔って」と。
以前、聖乃さんのお役をさせていただいたことがあったし、普段から気にかけてもらっていて、もう一度こうしてチャンスをいただけたことが本当にありがたかった。

役創りについて

夏希さん

本当に悩んで苦労した。ここ最近の新人公演では、自分自身以上の何かを上積みして表現する役が多い中で、凪七さんに色々お話を伺い「なるほど!」と思う瞬間もあったけど、その超越した世界に自分が辿り着けないかもしれないという不安もあった。もちろん、それは当たり前のことで、凪七さんの経験値に追いつけないのは当然なんだけど、とにかく挑戦して「自分なりの感覚を掴んでみよう」と思いながら進んだ。そうする中で少しずつ道が開けてきて、今では何となく見える道筋がある。
本番を通して得たものや凪七さん、周囲からいただいた言葉を踏まえて、東京公演に向けてさらにブラッシュアップしたいと思っている。

鏡さん

悪魔とは何か」というところから役創りが始まった。その中で最終的に大切にしようと思ったのは、「人間ではない」ということと、「ラウロ」と「フラウロス」という二つの名前が与えられている意味。この「人間ではない」という点では、外見や身体的な表現だけでなく、思考回路そのものも含まれる。人間であれば過去の出来事を引きずり、情を抱えながら行動するものだけど、それを一切排除してみた。また、「ラウロ」と「フラウロス」という二つの面を持つ点についても、人間ならどんな役にも一貫した人格がベースにあるけれど、それすらも揺るがせるような存在として考えた。東京公演に向けても、このテーマをさらに掘り下げ、研究していきたい。

遼さん

谷先生から、「永久輝さんと綺城さんの関係性があってこそ、本公演でのアザゼルとラファエルの関係が成り立っている。だから、二人でしか作れない独自の関係性を工夫していく必要がある」とアドバイスをいただいた。その言葉が心に響きつつも、なかなか形にできず苦戦していた時、ふうちゃん(鏡さん)に「同期と芝居をする感覚ってどんなものなんだろう?」と尋ねてみた。そこで得られた学びがとても貴重で、そのおかげで一歩前進することができた。

衣装の着こなしややビジュアルでこだわった点

鏡さん

CHIHARU先生が監修していることもあり、お化粧の段階からいつもとは全然違う感覚を覚えた。特に後半のお衣装を着たときには、「これを似合うのは聖乃さんだけだろう」と思った。本番のメイクについては、聖乃さんが本当に丁寧に教えてくださり、まずは聖乃さんのお化粧を見せてもらうことから始まり、その後、自分がやるときにも聖乃さんに来ていただいて、一緒に練習し、写真を送って「こんな感じでどうですか?」と何度も確認を重ねた。おかげで本番にはなんとか間に合わせられたが、東京に向けてはまだまだ改善が必要だと感じている。

遼さん

自分には綺城さんのようなスマートさや長身がないので、最初は不安だった。でも、凪七さんが稽古場での通しを見た後に、「あのビジュアルを目指すなら、まずは歩き方だよ」と声をかけてくれた。しかも丁寧に、骨のどこを意識すべきかまで教えながら、一緒に歩いてくれた。その時、重心の位置がもっと低いところにあることに気づき、それを感じるようになってからは、どの場面でも【ラファエル】として舞台上に存在しやすくなった感覚があった。重心や歩き方を意識して舞台稽古に挑んだことで、衣装やカツラにもひるむことなく立ち向かえた。ただ、マントさばきにはまだ課題が残っている。

夏希さん

お衣装合わせの際に、凪七さんに「男役としてこういう衣装を着るときにどんなことをこだわってらっしゃるんですか?」と聞き、いろいろ教えていただいた。そのお話は長年の技術からくるものだと感じ、「なるほど、勉強になります!」と思った。例えば、男役の仕草についても、「ポケットに手を入れるときは、こうやってやりがちだけど、本当の男の人ってねこうしか入れないんだよ」と教えていただいた。
こうした細かい部分を学ぶことが、ただただ研究が必要だということを改めて実感させられた。

Part2へ続く…

スミレポート 月組 109期 帆華 なつ海・翔 ゆり愛

帆華ほばな なつ 愛称:なみちゃん  出身地:大阪府大阪市

【挑戦してみたいこと】
演歌
一度真似をして歌ってみたとき、すごく楽しくてテンションが上がった。舞台で演歌を歌う機会はなかなかないと思うけれど、この経験が何か別の歌の表現につながるのではないかと思っている。

【どんな娘役になりたい?】
芸事一つ一つに心がこもっていて舞台に花を添えられるような笑顔に満ちあふれた娘役。

【抱負】
与えていただいた作品やお役に自分らしく素直に向き合い、前を向いて自分を磨き続けたい。

しょう ゆり 愛称:翔、ゆり 出身地:静岡県静岡市

【注目してほしいところ】
お芝居
体温を感じられるお芝居をしたいと思っている。かすかな瞼の揺れや、その人の物語、圧を感じる背中など、劇場の大きさに関わらず、小さな感情の揺れや動きを大切にし、それをお客様にお届けできたらいいなと考えている。

【行ってみたい場所】
ニューヨーク
世界一周がしたいが、今は一番ニューヨークに行きたい。ブロードウェイでミュージカルの鑑賞やレッスンを受けたい。

【抱負】
月組で学べることが多く、日々とても幸せに感じている。
これからも感謝の気持ちを忘れず、自分らしく精進していきたい。

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明日のタカニュは…
SKY REPORT
雪組 東京建物 Brillia HALL 突撃レポート
新人公演トーク
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など…
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