《花》バウ稽古場レポ＆《花》ジェスチャー侑輝さん　　2025/03/07

鏡星珠（アンソニー・ウッド・フロスト役）
真澄ゆかり（オリヴィア・ファーガソン役）

【スカナビ】
高峰潤（ウィリアム・マクスター・マードック役）
咲乃深音（エリザベス・エヴリン・バーヴァー）

・お稽古も終盤に差し掛かっているところで、本編の方が何となく形ができている状態
・昨日、二幕のお芝居の本編を通すお稽古だった
・すごく感情が忙しい
・役者としても一人の人間としてもこの流れを生き抜けるのがすごくやりがいのある作品
・もっとみんなで高めていきたい

・日々のお稽古が充実していて楽しい
・向き合うべき課題もたくさんいただいている
・希波さんをはじめ、皆様の一つ一つの場面やナンバーへの取り組みや、役に向き合う姿勢に毎日刺激を受けている

・タイタニック号を製造したハーランド・アンド・ウルフ造船所に勤めるエンジニアの役
・主役の希波さんを中心に、造船所内の7人のエキスパートとともにギャランティチームを構成している
・ギャランティチームは、実在の人物を演じる役どころ
【役の年齢順に並べると以下の通り】
ロバート・ナイト（涼葉まれ）
ロデリック・チズム（海叶あさひ）
アンソニー・ウッド・フロスト（鏡）
ジョセフ・トンプソン（月翔きら）
ウィリアム・ヘンリー・マーシュ・パー（遼美来）
アルフレッド・フレミング・カンニンガム（宇咲瞬）
ウィリアム・キャンベル（風美はる帆）

・メンバー同士で話し合いを重ね、ナンバーの練習を行いながら役作りを深めている
・昨日、新たにGTポーズが完成した。
・一幕・二幕を通して、一人ひとりの人生を生き抜く姿を表現するために、長い年月を共にしてきた人々としての関係性を大切にしている

・ギャランティチームのメンバーが船にかける想いと、自分たちが舞台にかける熱には共通する部分がある
・その想いをリンクさせながら、より深みのある作品を創り上げていきたい
・仲間とともに、力をもらいながら演じる責任も強く感じている

・ジョージ・カミング（美空真瑠）の恋人役を演じる
・ジョージはとても明るく優しく、周囲に気を配れる人物で、その人柄は普段の美空さんとも重なる
・中村先生からは「ジョージとオリビアは理想のカップルであり、変わらない愛の象徴であってほしい」と言われた

・物語の中で二人は常にラブラブな関係だが、一幕の時間の流れがとても早い
・ナンバーの中で月日が流れ、場面ごとに数年が経過していく
・美空さんとの場面ごとに関係性が深まる様子を丁寧に描きたい
・トーマス＆ヘレンとは異なる【愛のカタチ】を繊細に表現できるように頑張りたい

・美空さんの歌がとても素敵で、その歌声に包み込まれながら身をゆだねている感覚がある
・高峰さんと咲乃さんがカップルで踊る場面もあり、振付の時から二人の温かい関係性がとても素敵だと感じている

・好きなシーンはたくさんあるが、特に印象的なのは最初のM3の場面
・造船所にトーマスが勤めてからの十数年間を、一曲に凝縮した大ナンバー
・ほぼ全員が出演し、セリフが随所に挟まれている
・自分の役にとっても、二幕の最後へとつながるキーとなる出来事が含まれている
・物語の幕開けを感じさせるワクワク感が詰まったシーン

・どのシーンも内容が盛りだくさんで、選ぶのがとても難しい
・オリビアとして楽しいシーンは、一幕の女の子たちのナンバー
・エミリー（七彩はづき）を中心に、ルーシー（初音夢）と自分の3人が同じ会社の同僚として登場
・それぞれに想い人がいて、その恋模様を描いたナンバーになっている
・娘役全員が登場し、女性社員たちのかわいらしい歌詞と振付が魅力的
・お客様にもほっこりしてもらえるのではと思う

・二幕では、壮大なナンバーの中で踊りや歌を通じて放たれるエネルギーに刺激をもらっている
・出演者一人ひとりが「何を大切にし、何を信念に持って生きたのか」という生きざまを、お客様に見届けていただきたい

・造船会社会長のウィリアム・ジェームズ・ピリーを英真なおきさんが演じている
・自分にとって、英真さんとご一緒するのは今回が初めて
・一幕の会議室の場面では、何度も登場するシーンがあるが、英真さんが真ん中でグッと場を締めてくれる
・ピリー会長とジョセフ・ブルース・イズメイ（夏希真斗）との関係性が、一社員としてもその場の緊張感が引き締まる
・英真さんの存在感が圧倒的で、まさに「会長そのもの」

・エドワード・ジョン・スミス役の一樹千尋さんとは、花組で何度かご一緒している
・前回の『Liefie（リーフィー）－愛しい人－』でもお世話になった
・一樹さんの演技は、まるで役そのものが存在しているかのように感じられる
・スミス船長は写真や映画のイメージが強いが、「一樹さんが演じる船長はこれか！」と思うほど、深みのあるお芝居に日々学ばせていただいている

いただいた役と誠実に向き合いたい。また、お稽古も折り返しを迎え、いよいよフィナーレの振付も進んでいるので、初日に向けてさらに熱く、成長し続けていきたい

造船会社に勤める一人として、船にかける想いや情熱を、自分自身が舞台にかける想いと熱量に重ねながら、強い意志を持って演じていきたい。