《月》東京公演千秋楽　2025/03/11

大好きで、心から尊敬する月組の皆さまとご一緒できる舞台が今日で最後かと思うと、本当に名残惜しく、寂しい気持ちでいっぱい。
しかし、新たな環境で挑戦できる機会をいただけることに感謝し、皆さまからいただいたたくさんの愛を胸に、宙組でも舞台を通じてご恩返しができるよう精進していきたい。

【お花渡し】
組：白雪さち花
同期：英かおと

あともう少しで、私の夢の時間が終わります。

初めて宝塚に出会ったのはこの劇場で、「この舞台に立ちたい」「あそこから見る景色を見てみたい」—— そう夢に描き、99期生として夢の切符を手にすることができた。

それからの宝塚人生は、願い以上の奇跡のような経験をたくさんし、そのたびに誰かが手を差し伸べてくれたおかげで、私の宝塚人生は本当に幸せな時間を過ごしてきた。

夢の切符を手にするまでに、たくさん背中を押してくれた家族がいて、3時間という貴重な時間の中で私を見つけ、応援してくださる方々がいて、奇跡の巡り合わせで出会った、かけがえのない素敵な仲間がいて、そんなみんなともう舞台に立つことができないと思うと寂しさもある。
でも、大好きなみんなと一生懸命創り上げ、観に来てくださるお客様がいて、初めて完成するこの景色。幼い頃に憧れた「ここからの景色を見てみたい」という願いを、12年間も見続けることができた。

こんなにもキラキラしていて、ここでしか見られないこの景色を皆さまのおかげで見ることができ、私の夢を叶えていただき、心から感謝の気持ちでいっぱい。

最後に、朝陽つばさから最後の夢をお話しさせてください。

「今という瞬間は、すべてが奇跡です。見たことを、どうか忘れないでください。」

12年間、本当にありがとうございました。

【お花渡し】
組：鳳月杏
同期：夢奈瑠音

ついに辿り着いてしまった。

卒業を決断してから今日まで歩みを進める中で、思い出される愛しい日々。たくさんの人との絆、優しさ、愛に胸がいっぱいだった。
宝塚は私のすべてであり、人生そのもの。全てをかけて全力で熱く生きた日々だった。宝塚を愛し、月組を愛し、男役を愛し抜いた。

これほど情熱を燃やせる世界に出会い、今日まで導いてくださったすべての皆さまに、どう感謝を伝えればいいのか。どんな言葉を尽くしても、きっと足りない。

変わりゆく世界の中で、変わらないもの、変わってはいけないものが宝塚にはある。
小林一三先生の教えである「朗らかに」「清く、正しく、美しく」——この教えの意味を学べた日々は、何よりの宝物だ。

当たり前だった日々が当たり前でなくなることに、不安がないわけではない。
それでも、111周年を迎えた宝塚歌劇団の歴史を紡いだ一生徒であること、それが春海ゆうの誇りだということを忘れずに、明日から大きな一歩を踏み出していく。

15年間、ご声援賜り、心の底からありがとうございました。

本日まで本当に幸せな日々をありがとうございました。
3月9日卒業ということで「みなさん、サンキュー！」

（朝陽さんのを）聞いてなかったことにしてもらって…（笑）
私の感謝の気持ちを私一人の表現力ではお伝えしきれないんですけれども、今日という日は日本の暦が後押ししてくれていますので…。
「みなさま、ホントにサンキュー！」